『独検対策準1級問題集』 (2008)、白水社

Errata (Stand: am 30. Oktober 2015)

これまで見つかった誤植,間違い,問題点などを公開します。 修正すると言ってもスペース上の制限から、思うようにならない部分もあります。

スペリングの間違い:(2015年10月30日:読者からの指摘)、該当箇所:S.98 (1) (C) 3

設問(1) (C) 選択肢 3
修正前:
3 emfpahl
修正後:
3 empfahl
コメント: 純粋なタイプミスです。ぱっと見るとすぐに何か変な気がしますが、今まで気がつかなかったのが不思議です。 ent という接頭辞が、f の前では、 emp になる、と言われています。 後ろの音につられて前の音が替わるという音韻変化の1つです。


CDの読み上げと解答の不一致:(2012年11月22日:読者からの指摘)、該当箇所:S.78 練習問題

本文6行目 jahres, jeder (b) war vor seinem 25. Geburtstag tot. 以下省略
練習問題解答 S.198: 1. 図表読み取り問題[例題](1) (b) 2 (つまり、正解は dritte)
CD (Nr.3)での読み上げ:
jahres, jeder (vierte) war vor seinem 25. Geburtstag tot. 以下省略

コメント: 正解は、S.198に書かれている通り、dritte です。 ネイティブの方の読み間違いで、こちらのチェックの際にもうっかり聞きそびれてしまったものです。 残念ながら、この部分の読みだけを修正することはできないので、 この部分に関しては、次回の改訂版を作る時に修正することになります。 この練習問題自体を差し替えることも考えられます。


格指示の間違い:(2011年11月24日修正:読者からの指摘)、該当箇所:S.195 上から1行目

修正前:
sich4 Sorgen machen     心配する
修正後:
sich3 Sorgen machen     心配する
コメント: 「心配する」という機能動詞構文は、sich3 Sorgen (um jn/et4) machen です。例えば、Ich mache mir Sorgen um dich. (私は、あなたのことを心配しています。)となります。 小さな上付き文字は、校正時に見落とされがちです。反省。


選択肢番号のタイポ:(2011年11月24日修正:読者からの指摘)、該当箇所:S.110 上から7行目

修正前:
2   91 Ausländerinnen und Ausländer.
修正後:
4   91 Ausländerinnen und Ausländer.
コメント: (4)の選択肢の番号が1 2 3 2 となっていました。こういうのは、普通は校正の時に見つかるものなのですが…。


verstehen:(2011年10月27日修正:読者からの指摘)、該当箇所:S.34 上から7行目

修正前:
verstehenet4 …の言うこと,気持ちが分かる
修正後:
verstehenjn …の言うこと,気持ちが分かる
コメント: 和訳を見てもわかるように、ここでのverstehen の目的語は、「人間」です。 なお、verstehen の4格目的語は、「物」ではなく、「事」です。 ですから、「dass 文」も普通に目的語になります。


漢字誤変換:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.166 下から1行目

修正前:
Wiederaufnahme (f) 再会
修正後:
Wiederaufnahme (f) 再開
コメント: 漢字だけを目で追っていると,変換ミスに気がつかないものです。ドイツ語の単語を見てから,漢字を見た瞬間に青くなりました。


die Freude an の記述に追記:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.151 上から3行目

修正前:
die Freude an et3  …への楽しみ,好み
修正後:
die Freude an et3 / über et4  …への楽しみ,好み
コメント: die Freude an et3 と並んで, die Freude über et4 も目にするので、 併記することにしました。


die Anwendung von の記述変更:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.150 上から5行目

修正前:
die Anwendung von et3  …の使用,応用
修正後:
die Anwendung von et3 auf et4 …の〜への応用
コメント: Anwendung は、動詞 anwenden から来ているので、「〜へ応用する」という場合、 auf et4 を取ります。 日本語訳としては、「適用する、当てはまる」というのも可能ですが、ここではスペースの関係で、「応用」だけを載せることにしました。 die Anwendung von et3 を「…の使用,応用」と和訳することが間違っているわけではありません。


… を削除:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.145 上から2行目

修正前:
□ …von jm/et3 Abschied nehmen …に別れを告げる
修正後:
von jm/et3 Abschied nehmen …に別れを告げる
コメント: なぜか「…」が文頭に。削除しました。


den を削除:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.144 下から9行目

修正前:
(den/einen) Vorschlag machen 提案する
修正後:
einen Vorschlag machen 提案する
コメント: einen Vorschlag の代わりに den Vorschlag が使われることももちろんあります。 他の箇所では、そのような場合、不定冠詞を付けて示しています。統一的に記述するという観点から、このように不定冠詞のみを付ける形にしました。


jmを追加:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.143 下から4行目

修正前:
zu Hilfe kommen 助けに来る
修正後:
jm zu Hilfe kommen  …を助けに来る
コメント:3格の人を伴って使うことが多いので、付けました。辞書では、「(かけつけて)…に加勢する」という訳がついていることもあります。


jmを追加:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.140 上から10行目

修正前:
einen Gruß ausrichten よろしくと伝える
修正後:
jm einen Gruß ausrichten  …によろしくと伝える
コメント:普通、よろしく伝える時には、「〜に」の部分はよく使われます。無いと不自然なので、付けました。


日本語訳を追加:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.137 上から2行目

修正前:
jm auf den Fuß treten …の足を踏む
修正後:
jm auf den Fuß treten …の足を踏む,…を侮辱する
コメント:すぐ下の行にある jm auf die Füße treten も「…を侮辱する」という意味で使えます。 単数でも複数でも、口語的な用法としてこの意味になります。 では jm auf die Füße treten で「…足を踏む」の意味にならないのか、 と訊かれたら、「普通はなりません、特殊な場合には可能ですが...。」となります。 つまり、「両足を踏みつける」という動作を普通するのは難しい、という話です。 本来は、2行でなく、1行で工夫して書ければよかったのですが。


複数形の語尾が欠けていた:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.136 下から10行目

修正前:
ein Auge/beide Auge zu|drücken
修正後:
ein Auge/beide Augen zu|drücken
コメント:「見て見ぬふりをする、大目に見る」という意味の慣用句でした。 前に beide があり、後続の名詞が複数形になるはずなのに、Auge に付く複数形の語尾 n が抜けていました。


始まりの引用符が非ドイツ語式:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.117 上から2行目

修正前:
Bruno heißt offiziell "JJ1", der im Jahr 2006 weltweit ...
修正後:
Bruno heißt offiziell JJ1“, der im Jahr 2006 weltweit ...
コメント:ドイツ語の引用符は、始まりは下付き、終わりは、上付きでした。


1語が分割されてしまった:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.103 下から3行目

修正前:
Im europäischen Vergleich ist Deutschland überdurch schnitt-
修正後:
Im europäischen Vergleich ist Deutschland überdurchschnitt-
コメント:überdurchschnittlich は、durchschnittlich (「平均的な」)の前に、「度を超えた」という意味の über が付いたもの。 「平均以上の、水準以上の」という意味です。離して書くことはありません。


再帰代名詞の格が違う:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.34 下から6行目

修正前:
> sich3 beschäftigen mit jm/et3
修正後:
> sich4 beschäftigen mit jm/et3
コメント:sich beschäftigensich は、4格です。 「まさか!」と思った間違いです。


分離動詞の記号「|」が無い:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.20 上から7行目

修正前:
(5) jn auf et4 hinweisen
修正後:
(5) jn auf et4 hin|weisen
コメント:hin は、分離の前綴りです。 本文の中の表現では、「|」を分離の前綴りの後に付けていませんが、見だしに相当する所にはつけています。


補足修正:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.19 下から9行目

修正前:
es kommt auf jn/et4 an + ob文 (あるいは、疑問詞付き疑問文)
修正後:
es kommt auf jn/et4 an + ob文 (あるいは、疑問詞付き間接疑問文)
コメント:些細なことですが、分かりやすさを考えての修正です。


閉じカッコが無い:(2009年9月4日修正)、該当箇所:S.18 上から9行目

修正前:
et4 von jm hören は,「〜を<人から>聞くという言い方です.
の部分。閉じカッコがありません。従って、次のように閉じカッコを入れて下さい。
修正後:
et4 von jm hören は,「〜を<人から>聞くという言い方です.
コメント:カッコは開いたら(auf)、閉じ(zu)なければいけません。


解答の間違い:(2008年12月1日:読者からの指摘)、該当箇所:S.62 練習問題(10)の解答

S.198 では、6. 助動詞 (10) の正解をaとしていますが、 c が正解です。
jm bleibt nichts anderes übrig, als ... (「<人3>には、...以外に残された道はない」)の形が問われています。 üblich は「通例の、通常の」 という形容詞で紛らわしいですが、もちろんここでは不適切です。


例文の間違い:(2008年11月27日)、該当箇所:S.60 下から8行目

助動詞の「学習のポイント」の部分で、 sollte を使った2番めの文で、 人称変化が抜けていました。下の例文の赤字の部分を補って下さい。

Falsch: Wenn du sie noch heute sehen sollte, sag ihr das bitte.
Richtig: Wenn du sie noch heute sehen solltest, sag ihr das bitte.