『解説がくわしいドイツ語入門』誤植情報
Errata (Stand: am 18. September 2015)
これまでに見つかった誤植,間違い,問題点などを公開します。 重版になった時には修正したいと思っていますが、 スペースやその他の事情でうまく反映できないこともありえます。
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『解説がくわしいドイツ語入門』(2015) 第2刷、誤植情報
2015年1月25日に、第2刷が出ました。以下の第1刷の誤植、誤り、不明確な表現などは、修正されています。(2015年9月17日、第17課をプリントアウトして発見)、該当箇所:101ページ、練習問題 2 の 3.
【呼称の不一致】
修正前:
3. Wir fahren morgen entweder nach Belin oder nach Hamburg.
修正後:
3. Wir fahren morgen entweder nach Berlin oder nach Hamburg.
コメント: Berlin のミスタイプです。今まで見つからなかったのが不思議です。
(2015年9月17日、第17課をプリントアウトして発見)、該当箇所:100ページ、16行目
【呼称の不一致】
修正前:
副詞的接続詞は、2つの文を結びつけるのに使われる副詞です。[...]
修正後:
接続詞的副詞は、2つの文を結びつけるのに使われるものです。[...]
コメント:この本では、一貫して「接続詞的副詞」という用語を用いるつもりでいましたが、
いつのまにかひっくり返って「副詞的接続詞」と呼んでしまいました。
日本のドイツ語文法書では、実際によく「副詞的接続詞」と呼ばれているのですが、
ドイツ語では Konjunktionaladverb と呼ばれます。
この語の成り立ちからして、中心は Adverb であるので、副詞と言わなければなりません。
この修正を加えると、この文の後ろで再び「...副詞です。」というのは冗長ですから、
ここは「...ものです。」に変えたいと思います。
(2015年1月16日、第2刷の実物を見て自分で発見)、該当箇所:187ページ
付録D 数字、序数、年号、単位などの読み方、5 数学的表現の読み方、累乗
【累乗表現と読み方の不一致】
修正前:
25 = 32
(2 hoch 4 ist/gleich zweiunddreißig) [...]
修正後:
25 = 32
(2 hoch 5 ist/gleich zweiunddreißig) [...]
コメント:式の方は「 2 の 5 乗は 32」なのに、なぜか(略式の)読みの方が「 2 の 4 乗」になっていました。 例を書く時に迷いがあったのです。最初は、式の方も「4乗」にしていたのですが、途中で「5乗」の方がよい、と思ったのですね。 なお、後半の正式な言い方は、間違っていません。 (Die fünfte Potenz von 2 ist zweiunddreißig.)
『解説がくわしいドイツ語入門』(2014) 第1刷、誤植情報
(2014年2月18日から2014年4月17日まで)(2014年2月18日、完成本を見て自分で発見)、該当箇所:166ページ、第30課の解説の最初の行
【キー・センテンスの説明との不一致】
修正前:
解説:würdest と hättest
が接続法 II 式になっていて、[...]
修正後:
解説:würdest と wärest
が接続法 II 式になっていて、[...]
コメント:これは、校正の時に直した部分なのですが、最終的に残ってしま いました。第30課のキー・センテンスを入れ替えたのに従って、 解説の部分も変えたのですが、なぜかその部分の修正が反映されていませんでした。 説明が例文と不一致である、という誤植です。
(2014年3月18日、N.F.さんからの手紙)、該当箇所:145ページ、第26課の表33
【女性3格の形が違う】
修正前(誤):
女性3格と2格が deren となっている。
修正後(正):
女性3格は der
女性2格は deren
コメント:すぐ上で「...2格すべてと複数3格が違っているのが分かります。」 と説明しておきながら、女性 3 格が 2 格とくっついてしまいました。 おそらく、表を作る時に、定冠詞の表を下敷きにしたので間違えたのだと思います。反省。
(2014年3月18日、N.F.さんからの手紙)、該当箇所:第29課、162ページ、上から第20行目から21行目
【ドイツ語の文の主語の取り違い】
修正前(誤):
(5) b. の場合、接続法 I 式だと、
wir haben ...
になってしまいますが、接続法 II 式だと、
wir hätten ...
となり区別ができます[...]
修正後(正):
(5) b. の場合、接続法 I 式だと、
sie haben ...
になってしまいますが、接続法 II 式だと、
sie hätten ...
となり区別ができます[...]
コメント:例文 (5) b. の説明のところで、主語を見間違えたようです。
(2014年3月18日、N.F.さんからの手紙)、該当箇所:付録B、180ページ、下から2行目
【参照先のずれの訂正】
修正前(誤):
(☞ 20 課のコラム「名詞句が分離してしまう」)
修正後(正):
(☞ 24 課のコラム「名詞句が分離してしまう」)
コメント:コラムを移動している内に、参照している箇所を見逃したのだと思います。
(2014年3月21日、Y.N.さんからのメール)、該当箇所:第30課、169ページ、例文 (9) a.
【正書法の訂正】
修正前(誤):
... den Fluß entlang joggen.
修正後(正):
... den Fluss entlang joggen.
コメント:旧正書法で書いてしまいました。 未だに、無意識でドイツ語を書いていると旧正書法になってしまいます。
(2014年3月21日、Y.N.さんからのメール)、該当箇所:付録 D、187ページ、下から 5行目
【記号の訂正】
修正前(誤):
... あるいは8 . 2 = 16 ...
修正後(正):
... あるいは8 · 2 = 16 ...
コメント:純粋な誤植です。原稿では、「中黒」になっていたのですが、誰かがどこかで書き換えてしまいました。
(2014年3月24日、N.F.さんからの手紙)、該当箇所:第 2課、29ページ、練習問題最下行
【ドイツ語の単語の入れ替わり】
修正前(誤):
... Pianisten. *Polizisten: 複数のピアニスト
修正後(正):
... Pianisten. *Pianisten: 複数のピアニスト
コメント:うっかりミスです。前にある語の説明をするのに、 なぜか上の行にある語が入ってしまっています。日本語訳では、ちゃんと「ピアニスト」になっています。不思議です。
(2014年3月24日、N.F.さんからの手紙)、該当箇所:第 17課、100ページ、上から 8 - 9行目
【説明文の日本語修正】
修正前(誤):
... つまり、「主文,接続詞+従属文」という語順と共に、「接続詞+従属文,定動詞+主語...」のようになります。
修正後(正):
... つまり、「主文,接続詞+従属文」という語順が 、「接続詞+従属文,定動詞+主語...」のようになります。
コメント:「つまり、X という語順と共に、Y のようになります。」というのは、文の最初の構想と文末がずれてしまっています。
当然、「つまり、X という語順が、Y のようになります。」
のように「が」を入れるか、
「つまり、X という語順は、Y のようになります。」
のように「は」を入れるかのどちらかです。
おそらく、書き直している内に紛れ込んだミスだと思います。
(2014年3月24日、N.F.さんからの手紙)、該当箇所:第 21課、120ページ、上から 3行目
【説明文の日本語に読点の追加】
修正前(誤):
詞形は原形と同じ形を用い本動詞用法の過去分詞形は ge- で始まる形を使うのです。
修正後(正):
詞形は原形と同じ形を用い、本動詞用法の過去分詞形は ge- で始まる形を使うのです。
コメント:間違い、というわけではありませんが、読点がないと読みづらい文です。
(2014年4月17日)、該当箇所:第 29課、164ページ、練習問題 2 の 4.
【間違いではありませんが、説明しておきます。】
Meine Mutter fragte mich, warum ich mich für Fremdsprachen so interessierte.
この練習問題は、間接話法の文を直接話法に書き換えるものです。
つまり、通常は接続法I式で書かれているところに注目して、直説法にするわけです。
文末の interessierte は、接続法I式ではなく、
接続法II式として書かれています(過去形として書かれたものではありません)。
こう言うと変に思うかもしれませんが、主語が ich
なので区別がつかないのです。もし、接続法I式にすると interessiere
となって、今度は現在形と区別がつきません。困ってしまいますね。
こんな時は、とりあえず接続法II式にしておく、
という妥協的解決策が取られることがあります。それがこのケースです
(本当は、接続法III式があればいいのですが...)。
なお、練習問題 2 の 5. では、現在形と同形の接続法I式が使われています。